2017年10月30日月曜日

台風と秋祭り。

台風22号の影響で、このあたりは結構ひどい天気に。

それでも秋祭りは予定通り。

また日を改めてとか、略式での祭礼ともいかないようで。

田んぼのような境内で、ずぶ濡れの皆さん

さらに気の毒だったのは、大荒れの中、それでなくても小さな祭りなのに、例年より輪をかけて少ない客相手に、店を出さなきゃならないテキ屋のおっちゃんおばちゃんたち。

店番の若い兄ちゃん姉ちゃんは、もう諦めてスマホいじってたし。

観客のこちらも、傘を片手に雨の中で立ち尽くすのもしんどいので、適当に手土産を買ったら帰るつもりだったけど、なぜか足はすぐ前の漁港へ。

 この漁港には小さな川が流れ込んでいて、河口から流れてくる泥水と、ちょうど満ちてきた潮が、港の入り口で潮目を作っていた。

比重差で、すぐには混ざらない海水と泥水

 こりゃしばらく釣りにならんなぁ、と、雨の中ぼんやりと海面を眺める。

 普段はたまにカワウが潜水していたり、冬場にカモが羽を休めているくらいで、そんなに鳥がいるところではないんだけど、今日に限ってカモメやサギが騒がしい。

河口に並ぶコサギ。画面外ではカモメが十数羽乱舞している

 大雨が降ると、上流から流されたフナなんかが浮いてたりするので、それ目当てで集まってるのかと思ったら、小魚の群れがいきなり水面で花火のように弾けはじめた。

 海水との比重差で、泥水がちょうど水中では壁のようになっているみたいで、どうもそこに小魚の群れが追い込まれている感じ。

どうせセイゴとかがちょっかいかけてるんだろう、と思っていたら、跳ねる小魚の合間に、40~50センチクラスの魚がジャンプ。

 最初はボラかと思ったけど、腹打ち気味の横っとびではなく、ちゃんとヘッド&テールをかましてるし、何より背中が茶色で全体に銀色の魚体、三角に尖った吻に、尾びれもキュッと締まった、まさに青物のソレ。

「これ…サゴシか!?」

普段は外向きのテトラ帯でさえ、青物のアの字も聞かないようなところだけど、沖の大荒れを避けた小魚を追って、青物が入ってきても不思議はない。

青物はベイトの有無が全てなんだなぁと思いながら、当然釣り道具なんて持ってきてないので、指の代わりにタバコくわえて、次第に沖へ遠ざかるボイルを見送った。

軽く風邪気味になったのは言うまでもない。



2017年10月15日日曜日

ようやくの予定調和。

今日も今日とて、日の出前から準備して釣りへ。

このところ朝晩の気温低下がいよいよ本気出してきてる感じなので、風邪ひかないように一枚上に羽織って出る。

むかし青森のナカサンデパートで買ったショルダーに傷みが目立ってきたんで、今回からは撥水・防水性の高いボディバッグ。

以前のショルダーには、ペットボトルを入れるのに丁度いいサイドポケットがついてたんだけど、今度のバッグにはそういうのがないんで、今回は短時間釣行ということもあって、ドリンクなしで。

まあ釣り場から多少遠いとはいえ、そもそも漁港には自販機もあるし、いよいよになれば買って飲めばいいわけで。


さて現地に着くと、やっぱり若干肌寒い。

まずはエギを投げてみるけど、なんか今日は特に釣れる感じがしない。

ジグに替えて投げてみるけど、なんか違う感は同じ。

まったく流れていないわけではないんだけど、長潮ということもあって、潮にいつもの勢いを感じないというか。


やがて日の出。

なんかしっくりこないながら、ちらほらとベイトの姿は見えるので、休憩をはさみながら色々とっかえひっかえ投げてみる。


何投目かに、沖の潮目をジグが飛び越えたので、丁寧に底を取ってふたシャクリ、竿先を下げてフリー気味にテンションフォール。

二度目のシャクリを入れたら、何かにガンッとひったくられた。


「おぉ、ついに自分の投げるジグにまともな魚信が…」


それなりに抵抗があって、ただ青物っぽいスピード感や、タイのような三段引きもしないので、なーんとなくイヤな、でも若干のオイシさへの期待を抱きつつ巻き上げる。

最後にテトラ際へ突っ込むような抵抗を見せつつ、上がってきたのがこいつ。

15gのジグに食ってきたマエソ。

「おっちゃん噛んだろか」

以前ダツの子を釣ったとき、「次はエソやな」と宣言していたので、まあ一応クリアってことで。

…お前それでええんかという当然のツッコミはとりあえず置いておくとして。


なお、こいつはエラにがっつりフッキングしていて、流血がかなりひどかったので、リリースしてもダメだろうと思い、きっちり〆たうえで持ち帰った。

こちらに引っ越ししてから約2年、メバルにしろイカにしろ、全部リリースしてきたので、おそらくはじめて持ち帰る釣果。

小骨が多くて捌きにくかったのと、骨切りが下手でこんなことに。

天ぷらが美味しいという評判も聞くけれど、うちには天ぷら粉なんて高尚なブツは存在しないので、骨切りして「揚げないからあげ粉」をまぶしてさっくりと。

なんせあのバスやギルさえも十分イケる万能調理法だけど、たしかにこの白身は、できれば天ぷらに塩あたりで食べたいところかもしれない。

今回、背骨と腹骨がきれいに抜ける捌き方をまだ知らなかったので、今度また釣れたらもうちょっと上手に処理したいと思う。

2017年10月10日火曜日

四国遠征顛末記。(二日目)

明け方、見覚えのない人たちにとり囲まれて、ひたすらイヤミや説教を延々食らうという、なかなかにひどい夢で目が覚める。

旅先では移動疲れで寝落ちからの爆睡のほうが多いので、こういうのはわりと珍しい。

昨日も大概だったけど、まあこの時点でフラグ立ってたなぁと。


日の出前に宿を出発、途中で太平洋から上る朝日を拝む。

相変わらず波は高く曇天、さらに高潮注意報発令中とのこと。

まずは室戸岬を越え、土佐湾側の漁港まで走る。



昨日の南あわじに比べれば、土佐湾側は濁りもそれほどではなかった。

またオヤビッチャやトウゴロウイワシらしき群れがそこらじゅうにいて、たまに何かに追われていたので、まだ生命感はこちらのほうが感じられる。

ただ、浮いているゴミがやたら多いのは同じ。


ここでもひとくちギョーザサイズのイカがちらほら。

なんかフライに出そうな気がしなかったので、広く探る意味でもスピニングにマイクロジグのセットを取り出して遠投していく。

が、スロープでも漁港の潮目でも特に反応らしい反応はなく、なぜかトウゴロウイワシの群れがわらわらと追尾してくる。

飽きるのか、じきに追尾しなくなるけど。


しょうがないので足元を探っていくと、時折コツコツとアタリ。

即合わせすると弱い抵抗が。

実は初めて釣ったキタマクラ。
 「おまえかい…」


早々にお帰り頂いて、さらに足元を探っていく。

高潮注意報が出ているぐらいなので、海面が近い。

以降は特にアタリもないまま、やがて波止の角に到着。

オヤビッチャの群れの直下を丹念に探ると強いアタリ。


「お、なんやなんや」


最初こそドラグを出すような強い抵抗を見せたものの、じきに重いだけになった。

ハタ系なら最後まで抵抗を見せると聞くので、どうも違う感じ。


「なんかガシラっぽいなぁ…なんやろ」


巻き上げてくる途中、オヤビッチャの群れがパッと散る。

やがて大口あけて上がってきたものを見て驚いた。


カサゴはカサゴでも、ハナミノカサゴ。当然お初。
「うわぁ……」

想定外のえらいもんを釣ってしまい、あわてて写真を撮る。

すぐ近くで打ち上げられたゴミを片づけていた若い漁師さんが、横眼で怪訝そうにちらちら。

シングルのアシストフックが1本なので、フォーセップで外してすぐにリリース。

大きな胸鰭を広げながら、オヤビッチャたちを蹴散らして底へ帰っていった。


もちろんメッキがメインではあるけれど、四国遠征の裏テーマとして、瀬戸内では見かけない魚に出会うというのもあるので、それなりの満足感を得つつタバコ休憩。

そして、いらんことを口走る。


 「もうメッキ釣れなくてもいいかなぁ…」


…結果、本当にまったく、これっぽっちも釣れないという結果に。


しょうがないので、そこらを適当に撮影してまわる。

但馬海岸同様、室戸周辺は奇岩の宝庫。岩の向こうは室戸岬。

堤防上に謎の巨大豆。ハマナタマメというらしい。


そうこうしていたら、なんだか懐かしい香りが足元から。


「あ、ウ○コ踏んだ…誰かー、落とものですよー」


という空しいひとりボケに、そこへ偶然通りがかる首輪付き放し飼いわんこ。


「おまえか…」


近くの水たまりや潮だまり、そのへんの砂でこそげ落として、とりあえず匂わない程度にしてから、ふたたび室戸岬を越えて紀伊水道側の漁港へ移動。


相変わらずの濁りの中、周りも釣れている様子もなく、それでもマイクロジグや小型ミノーを投げ続ける。

途中、高い防波堤で風が遮られた漁港では、一応フライを振ってみたりもしたが、わずかに追ってきただけで空振り。

とある漁港の船溜まりでは、トウゴロウイワシの群れを突き上げるメッキを見つけたものの、こいつがまた見切りが早くてお手上げ。

さらにとあるスロープでは、群泳していたトウゴロウイワシがパッと散ったので、もしやと思ってマイクロジグを引いたら、ダツが何匹もわらわらと湧いて出てきた。

ダツはとにかく食うのが下手なうえに見切りも早いという実にヤなヤローなので、結局イライラさせられるだけで終わり。

この夏は瀬戸内でもダツやオキザヨリが多かったけど、ダツはどこの漁港でも見かけた。


各漁港ランガンしつつ北上していくも結果は出ず、さらに途中で食べたうどんが、出汁は美味いのに細くて腰の弱い残念な麺で、イライラはもはや最高潮に。

そうこうしていたら今日も結局時間切れ、甲浦以北の港をすべて諦めて帰路に。

とりあえず徳島市内では渋滞は心配したほどでもなかったものの、連休にありがちな車両故障と事故のダブル渋滞を食らってへろへろに。

なんとか自宅へたどり着いたのが20時頃。

怒りの地元再出撃を敢行する体力なんて残っているはずもなく…。


それにしても、大雨による状況の悪化や寝覚めの悪さはともかく、本当に今回は色々とダメすぎた。
 
11月の連休にでもリベンジしたいところだけど、さてどうなるか…。

2017年10月9日月曜日

四国遠征顛末記。(初日)

10月第一週の三連休は、恒例の四国メッキ遠征。

今年は南あわじ方面への寄り道も含めて予定していたものの、三連休フルというわけにいかなかったので、前半二日ということに。

ところが、直前に西日本全域、特に四国で強い雨が降り、少なくともベストコンディションとはいかないことが確定。まずここから全ての予定が崩れていく。

さらに、本来であれば日付が変わるころに出発して、せめて淡路島で朝マヅメを迎えるべきなんだけど、金曜夕方に急きょ残業が。

しかも結構な深残業で帰り自体が遅くなり、早めに寝てしっかり長時間運転に備える予定が、結局翌朝までがっつり寝ることに。


そして起きたのは平日の起床時間よりさらに遅く、そこから微妙な体調をなんとか整えて出発するまでにさらに2時間。

こういうところで、自分の否応のない加齢を感じる…。


橋を渡り高速をひたすら南下、南あわじに着いたころには既に昼。

やっとの思いで目の前に沼島を望む漁港へ辿り着いたら、大雨と南風による底荒れで濁り気味。

そして、水面近くをコロッケどころかギョーザサイズのアオリイカがふわふわ泳いでる。

つまり、水中には捕食者による緊張感が微塵もないということ。


…絶望的観測が頭をもたげてくるのを打ち消しながらタックルを準備。


とりあえず最近まで小型青物が寄っていたというスロープに陣取り、#6のフライタックルでマイクロポッパーを投げてみるものの、当然ながら風で戻される。

こらあかん、とスピニングに持ち替え、マイクロジグを遠投。

20cmぐらいのメッキがホーミングミサイルのように追尾する様子が見える。


こい…こい…こい…アカン。


数投もすると、スレて姿が見えなくなった。

まあ時間も時間だし、先行者がいたであろうことを考えるとしょうがない。

そもそも、元々の数が少ない感じ。

延べ竿でサビキをしていた地元のお年寄りたちは、パラパラとイワシを釣っていたけども。

そうこうしていると、今夜の宿に向かわないとヤバい時間に。

曲がりくねった細い道を我が物顔で走るロードレーサーたちに軽く殺意を抱きつつ、足元に鳴門の激流を見ながら二つ目の橋を渡る。

そしてきっちり徳島市内の渋滞に巻き込まれ、途中で徳島ラーメンや釣具屋に寄るのを諦め、もちろん途中にある漁港もすべてパスして、ひたすらR55を室戸方面へ南下する。

…もう何のために四国に渡ったのかわからない。


なんとか1時間遅れで宿に到着。

せめて夕食後に近場の漁港にでも…と思っていると、食事の準備に時間がかかると言う。

「その間に先にお風呂入っちゃってください」

「えっ…あ、はい…」


こうして四国では一度も釣りしないまま初日が終わった。