2013年5月15日水曜日

宮城~福島縦断旅行 その7

5月4日(土)

 今日は基本的に移動だけなので、のんびり起きた。

 …まあ隙あらばスモールとは思っていたけれど。

 カウンターで荷物の発送を済ませ、車はいわき中央I.C.から磐越道へ。

 いわき三和I.C.付近を走っていると、いきなり痛車にぶち抜かれた。

 何のキャラかと後姿を見ると、V3のロゴとともに蒼姫ラピスの絵が。

 …ボカロ系の痛車を久々に見た気がする。

 (まあイベントや日本橋にでも行かない限り、痛車自体そうそう見かけないけども。)

 かなり飛ばしてたけど、一体どこに向かっていたのやら。

 GW中とはいえ磐越道はスムーズそのもので、渋滞もなく小野I.C.からあぶくま高原道路を経由し、福島空港I.C.へ。

 予想外に早く着いてしまったので、空港付近の野池と阿武隈川を覗くことにして、一旦空港への道から外れる。

 とある池に着くと、山間の池とはいえやたら水が澄んでいて、土手を補修した様子こそないが、こりゃ抜かれたかな、と早々に離脱。

 違う池に行くと、こちらは釣り禁止の看板。

 その後もいくつか池をまわったが、どうも生物の気配どころか、釣り人の気配すら感じない。

 それでもまだ時間はあったので、阿武隈川へ車を進めた。

 途中のコンビニで酪王カフェオレを買って車へ戻ると、真正面に雪をかぶった那須の山々が。
 

 休みを利用して会津へ釣りに行った人たちは、突然の雪景色にさぞ驚いただろうなぁ…。

 こっちも強風と低温で難儀したとはいえ、さすがに雪は降らなかったもの。

 実は裏磐梯方面へも寄る予定があったのだが、直前に雪が降ったことで、とても釣りどころではないだろうとルートから外した。

 …釣れなきゃ一緒だろという冷静な突っ込みは受け付けない。


 水郡線の踏切を渡り、農道を阿武隈河畔まで進む。

 はじめて見た阿武隈川は取水のせいか思ったより細く、都市間を流れる大河の宿命か、地元の加古川と同じくらいゴミも目立ち、やはり代掻きの水で白濁していて、釣れる雰囲気ではなかった。

 阿武隈川の周辺も放射性物質の流入で、比較的線量が高いとされている。

 しばらく未練たらしく土手の上の砂利道を走っていると、つけっぱなしのラジオからヒステリックな女性の声が流れてきた。

 (ここまで頭ごなしに拒絶されたら、行政側はもう手の差し伸べようが…。)

 耐えかねてラジオを切ったが、もやもやしたものが晴れないので、ちょっと先の乙字ヶ滝を見に行くことにした。
 

 芭蕉の句碑や石像、巨大な聖徳太子像、弘法大師伝説の説明書きを見て回る。

 かつてはサケや鱒(サクラマス?)が遥か河口からここまで遡上してきたという。

 スモールのポイントとも聞いていたが、釣り人の姿は見当たらず、観光客や地図を片手のライダーの姿ばかりだった。

 空港方面へ戻る途中、スタンドの人に「地元らしい飯の食えるとこないですか」と聞くと、「蕎麦が好きなら道の駅に行くといいよ」と言われたので、空港近くの道の駅たまかわへ寄ることに。

 ここでは山菜の天ぷらや炊き込みご飯が売られていたが、期待した山菜の天ぷら蕎麦はメニューになかったので、普通の天ぷら蕎麦(掻き揚げ)を食べた。

 他の道の駅と同様に地場野菜が置いてあるのだが、誰もがやけに大量に買い込んでいたのが印象的だった

 南相馬や東和の道の駅では見かけない光景だったが、理由はよくわからない。

 やがてタイムリミットが近づいたので、レンタカーを返却し、搭乗手続きを済ませて出発ロビーへ。

 福島空港はそこらじゅうに円谷キャラの像が置いてあった。
 
どことなく哀愁漂うゴモラ
地元出身の円谷英二との繋がりから開港15周年記念として常設展示が始まったらしいが、20周年を機に展示をさらに充実させたらしい。

 そんな中で気になったのは「ようこそ福島へ」のゲートの上、なぜか白目をむいて立つチャメゴン。

 いや、お前が悪役怪獣じゃないのは知ってるけど、なんでよりによってそこで白目やねん。
 
肉眼では尾翼の上あたりに磐梯山が見えたが・・・
売店で「ままどおる」を買おうか迷ううち、搭乗案内が始まったので、慌てて機内へ。

 帰路のIBEX機は定刻どおりに離陸、快晴とはいかないものの、空中散歩を堪能できた。

 那珂川や鬼怒川など北関東の大河、渡良瀬遊水地、奥多摩湖、富士山、甲府盆地、そして雪の赤石山地、知多半島から伊勢湾を抜け生駒を越え、やがて大阪城のそばを通って伊丹空港へ無事到着。

 阪神高速から三ノ宮へ向かうリムジンバスの中、排ガスに霞む見慣れた六甲の山並を横目に、今回の旅で何度も見上げた、はるか遠くまで澄んだ東北の空へ思いを馳せた。