2017年9月2日土曜日

ケンサキ。

気付けばセミに代わってコオロギが鳴きはじめ、夏の湿気もすっかりなくなって、半袖だと若干肌寒さも感じるぐらい。

アオリの子を釣ってから2回ほど釣行したものの、隙あらばジグやら鉄板なんかを投げるという優柔不断さもあり、またさらに潮のことなんてガン無視していたので、そらぁ見事にスカを食らっていた。

釣れ盛っていたケンサキも、結局まだ釣れないまま終盤だし、見えていたコロッケサイズも抜かれきったかなぁ、とも思ったけど、それでもまぁ投げな釣れんわな、と、仕事終わりに懲りずに海へ。


日中より多少マシにはなっていたものの、大きな台風が遥か南方にいることもあって、わりと強めの北風。

外向きにジグを投げると、風にあおられてリールからPEラインがいくらでも出ていく。

潮もなんだか速くて、遠投するとすぐ流されてしまうという、とことんやりにくい状況。


救いといえば、週末のわりにごった返してないことぐらいか。

まあ一応波浪注意報やら海上風警報やら出てたし、ファミリーなんかは回避するわなと。


テトラ際の海中に目をやると、ケミホタルみたいな緑色の光が点々と。

たまに少し沖目の表層直下でも、ぼわっと光ったり。

手前の光はフジツボとかの着生生物の光だとして、沖目の光ってイカなのかなぁ、とか思っていたら、そばの釣り人たちから、釣れてないのお前だけやんとか、ビギナーズラックやわーとか、なんか色々聞こえてくる。

だいたいの人がシャクシャクしてるので、まあイカなんだろうな、というのはわかる。


ジグから2号エギに付け替えてショート気味にキャスト、底を取るのは諦めて、ラインをはじくように中層あたりをダートさせる。

そのうち、テトラ近くでエギが"ぬぅーん"と引っ張られた。

また流れ藻でもひっかかったかな、と思ったら、"ぬぅんぬぅーん"と逃げるような動きをする。


「…もしかして、これがイカのアタリ?」


竿を立て気味に巻き合わせして寄せてくると、手前の海面から、残り少ない食器洗剤をケチッて絞り出す時のような、ブシッ!ブシッ!という音が聞こえてきた。


「ああ、完全にイカだこれ」


でも、海面でこんな妙な音をさせるブツが、もしイカじゃなかったら逆に怖い。


人生初のケンサキ。

上空にはお月様が煌々と輝いてはいたけれど、この場所は明かりが全くないし、潮と風の影響をモロに受ける場所だったので、ラインの動きやティップを見ながらアタリを取るのは無理。

でも、これだけわかりやすく引っ張ってくれるなら、まあ自分みたいな初心者でも釣れる。

ただ、大きな群れで回遊するケンサキと、単独行動タイプのアオリじゃ、捕食後の行動も違うだろうから、アタリ自体も違う可能性はある。
 

そのあと外向きで続けてみたものの、相変わらず風と潮で釣りにくいので、多少なりとも釣りやすい内向きへ移動。

到着時には何人かが投げていたけど、今は内向き狙いは自分だけ。

とりあえず先ほど同様に表層~中層をダートさせると、2投目でまた"ぬぅーん"がきた。


2杯目。

そこからは数投に1杯ペースで一気にツ抜け。

最後は撮るのが面倒になるという贅沢な時間を味わった。

でもまあ、釣れるときはこれよりさらに釣れるそうなんだけども。





周りでは、着底させてからガンガンシャクるオーソドックスな釣り方でも釣れているけど、ロッドティップを下に向けて表層~中層あたりをダートさせているのは自分くらい。

これで正しいのかなぁ、と思いつつも、まあ釣れてるんだから一応は正解だったんだろう。

アタリが集中したのは内向き中央部、ちょど堤防を回り込んだ潮が船道沿いに入ってくるあたり。

ちょいちょい触腕だけで引っかかってるのもいたけど、抱え込んだやつとのアタリの違いはあまりわからなかったので、単に傘針がかかった場所の違いだけかも。

やがて情報が広まったのか、じわじわ人が増えてきたので、トラブルになる前に切り上げた。


同じ日に少し離れた外向きテトラで、近所の人もケンサキをたくさん釣ったらしい。


いやぁ…やっぱり魚はそこにいないと釣れないわ、という、至極当たり前のことを再認識。