金曜の昼休みに天気予報を見ていると、土日は雨となっていたはずが、土曜に晴れマークが。
「また釣り行くん?」と同僚に聞かれ、元々その気はなかったのに釣欲がむくむくと。
このへんの野池なんてどアフターのまっ最中で、水面に出てくれるアグレッシブな奴はおチビさんくらいのはず。
GWの旅行で浪費癖がついたのか、口座に穴開いてるんちゃうかというくらい、貯金がえらい勢いで目減りしてるし。
「でも…フローターにはぼつぼつええ時期やなぁ…まだ今年はバス触ってないんよなぁ…」
汗ばむ陽気だった金曜より気温が下がるという話で、池の真ん中でピーゴロこられても困るからと、ゆっくりめに出ることに。
明石海峡大橋を渡り、淡路島に入ったのは10時過ぎ…さすがにのんびりしすぎやろ。
高速を降りてしばらく走り、毎年通っている池に到着。
さっそく堰堤の上から水中を覗き込むと、今年は春先が寒かったせいか、例年より育ちの悪いヒシ藻の間に、ちびバスの姿がちらほらと。
ただ、例年なら真っ先に見つかるギルの姿が、全く見当たらないのが気になった。
余談だが、思うところあって、というか単なる気まぐれで、しばらく家では麦飯を食べ続けている。
そして麦飯の効果なのか、肉類を極力抑えるようにしたからか、服のサイズがひとつ落ちた。
これまでウェーダーを穿くときは、たとえブーツフットの時でも、ズボンを脱いでからスパッツの上に穿いていたのだが、好間川でのガイド氏の準備の早さに衝撃を受けたので、試しに今回はズボンの上からウェーダーを穿いてみることにした。
買った当時はスパッツにあわせたサイズだったものが、ズボンの上から穿いても全く問題ない。
「おぉぉぉ…」
池のほとりで、ひとり感動にうち震え、脳内にBGMが流れる。
「体型変わったな」(←やかましい)
…まぁ実際のところ、まだまだメタボってることに変わりはないんですが。
とかなんとかやりつつも、ちゃちゃっと準備して進水。
水がきれいなのはいいんだけど、ちょっと冷たく感じる。
むしろ例年より水が澄んでいるような…。
いつもならギルが群れているオーバーハングの下に、例のマジックで塗っただけのギルポッパーをキャストするも、全く反応なし。
「…ありゃ?」
水中岬、アシの絡んだシャロー、毛虫のぶら下がったクヌギの木の下…。
ギルポッパーをマドラーに変えたりしながら、例年ならすぐギルの反応のあるところに打ち返しながら池を進む。
しかし水面に浮かんだフライは静かなまま。
もしやレンジの問題かと、BHマラブーやストリーマーなんぞを沈めてみたけれど、やはり追ってくる魚影はなし。
最奥のシャローでも状況は変わらず。
今年は育ちが悪いとはいえ、水草自体は減っているようには見えない。
朝のうちに誰かに叩かれていたとしても、ギルの反応すらないのはわからん。
例年ならフィンに纏わりついてくるほどいたギルは、一体どこへ行ってしまったのか…。
首をひねりつつ、そろそろ池を一周するあたりで、ようやく反応が。
おチビさんながら、何度もジャンプしたり突っ込んだり、それなりに暴れてくれた。
「…もしやお前、堰堤から見えてた奴とちゃうやろな?」
実際あれ以外に魚の姿を見ていない。
カシ○ギ式に尻尾から放すと、真上にジャンプしてから帰っていった。
活性自体は低くなさそうな…。
昼前になり水温も多少上がり、日陰のコントラストも強くなってきたので、もう半周だけ攻めてみたが、やはり反応はなかった。
どうにも釈然としなかったが、見切りをつけて移動することに。
次は以前下見だけして攻めたことのない池へ。
ところが覗いてみるとまさかの大減水、しかも水の減り方が急なのか、岸には1mほどの幅でまだ乾いていない泥が。
ここは下流に田畑もないし、堰堤なんて大昔の石積みだけでオーバーフローすらない。
もしやこの前の震度6強で底が抜けたのか?
未練がましく岸辺を奥へ進んでいくと、まだ新しいイノシシの足跡を見つけたので、早々に立ち去ることに。
イノシシは渓流のクマなんかよりよっぽどリアルな危険生物なので。
ガキの頃にたまたま山中で遭遇したことはあるけど、茂みから鼻息が聞こえた瞬間は生きた心地がしなかったもんなぁ。
「次どこ行こかなぁ」
Nexus7を立ち上げて、予めマークをしていたマイマップを見ようとすると、圏外の表示。
そういえば、このあたりは牧場が点在しているくらいで、人家はほとんどない…あかんやん。
あてもなくしばらく県道を道なりに走っていると、携帯の基地局が見えたので、近くの路肩へ車を止めて再びNexus7を起動。
普段から何かとgoogle mapにはお世話になっているが、モバイル版マイマップだと100件目以降のマークが表示されないのは何とかならんもんか。
現在地周辺にマークがついているのは、かつて淡路で初めてバスを釣ったダムだけだった。
すっかり昼も過ぎているので、おそらくここがラストになる。
堰堤下のアシ際を覗き込むと、ここは季節の進みが遅いのか、ペアリングした大型の姿が。
彼らの邪魔をしないよう、少し離れたところからエントリー。
堰堤を離れた直後、カップルと思しき二人組が堰堤に陣取り、同じ場所を延々と攻めていた。
こちらのペアリングも邪魔しないよう、両者に遠慮しまくってダムのど真ん中を進む。
たまにこちらと目線が合うのが気になり、エエカッコしたくてキャストに無駄な力が入って、当然の如くキャストに失敗…とても気まずい。
自然と「絶対キャストに失敗しない距離」を打ち返している自分がちょっとイヤ。
しばらくは先ほど同様に反応がなかったが、最初のワンドを過ぎたあたりから徐々に反応が出始める。
さすがに天気が良かった日の午後とあって、既にきっちり叩かれた後らしく、小ギルがチュパチュパする程度だが、それでも反応があるだけマシだ。
さらに奥のアシ原、はじめて淡路でバスを釣ったポイントを目指してフィンを蹴る。
途中にあったアシの岬にディアヘアポッパーを打ち込むと、明確な反応が。
こいつを釣った直後あたりから、堰堤方向からの風が強くなってきた。
いよいよ雨雲が近づいてきたんだろう。
フローターは風に弱いので、あまりチンタラしていると戻れなくなるかもしれない。
とは言いつつ、目の前にはアシ原と、さらにインレットへ続くシャローが広がっているわけで、途中にあるブラッシュパイルまでと決めた。
そして目の前のアシへキャストを繰り返すも、残念ながら無反応。
まぁこんな露骨に美味しそうな場所、叩かれてないほうがおかしいわなぁ…。
さらに奥へ進もうとしたら、水面をヘビが泳いでいる。
しばらく見ていると、器用に水面で立ち上がり、垂れ下がった枝に巻きついて上がっていった。
ああやって上がるんやなぁ、などと感心していたら、さらに風が強くなって、周囲の山全体が白く波打っている。
さすがにヤバいかな?と思い始めたころ、間の悪いことにギルが溜まっている場所を見つけた。
ついつい風のことを忘れ、ギルを何匹か釣っているうち、何かにドンと当たった衝撃が。
何じゃ!?と思った瞬間、右足も何かに引っかかる。
先ほど目印にしたブラッシュパイルまで流されていたらしい。
たまたま幹の部分に当たったが、よく見ると枝の先は結構鋭かった。
「もしこれがチューブに刺さっていたら…」
分厚いPVCはそう簡単に穴なんて開かないし、万一に備えて救命胴衣もつけているが、それでも背筋が凍った。
時計を見ると、もうすぐ16時。
これは切り上げのサインだろうと、ラインを巻き取って戻ることにした。
本来なら反対側の岸も打ちながら戻るつもりだったが、思い切り風が当たっていたので諦めた。
やがて白波まで立ち始め、いよいよヤバい感じに。
なんとか風裏や風の止み間を見計らって進む。
カシ○ギ氏は「フロートチューブはダラダラ漕げ」と言ったけれど、この状況ではちょっと無理。
堰堤沿いは風裏なので、先ほどの二人組は強風の影響なんてほとんど受けず、相変わらず同じ場所を攻めながら、やはりこちらをチラチラ見ている。
「いよいよになったら、あの二人組に助けを求めなあかんのか…それは何かイヤやなあ」
そんなしょーもない意地だけで、なんとか堰堤にたどり着いた。
そそくさとフローターをたたみ、ウェーダーを脱いだら、間の悪いことに今日に限って浸水…ズボンがえらいことに。
ろくにメンテナンスもせず、適当に丸めて放置していたせいかとも思ったが、もしかしたら先ほど枝に引っかかったときに、どこかに穴が開いたのかもしれない。
それでなくても単独釣行、頼れるものは我が身だけなのだから、もう少し注意深くなってもいいかなぁ、と反省しながら帰路に着いた。
「また釣り行くん?」と同僚に聞かれ、元々その気はなかったのに釣欲がむくむくと。
このへんの野池なんてどアフターのまっ最中で、水面に出てくれるアグレッシブな奴はおチビさんくらいのはず。
GWの旅行で浪費癖がついたのか、口座に穴開いてるんちゃうかというくらい、貯金がえらい勢いで目減りしてるし。
「でも…フローターにはぼつぼつええ時期やなぁ…まだ今年はバス触ってないんよなぁ…」
そしてあっさり欲望に負けた。
汗ばむ陽気だった金曜より気温が下がるという話で、池の真ん中でピーゴロこられても困るからと、ゆっくりめに出ることに。
明石海峡大橋を渡り、淡路島に入ったのは10時過ぎ…さすがにのんびりしすぎやろ。
高速を降りてしばらく走り、毎年通っている池に到着。
さっそく堰堤の上から水中を覗き込むと、今年は春先が寒かったせいか、例年より育ちの悪いヒシ藻の間に、ちびバスの姿がちらほらと。
ただ、例年なら真っ先に見つかるギルの姿が、全く見当たらないのが気になった。
余談だが、思うところあって、というか単なる気まぐれで、しばらく家では麦飯を食べ続けている。
そして麦飯の効果なのか、肉類を極力抑えるようにしたからか、服のサイズがひとつ落ちた。
これまでウェーダーを穿くときは、たとえブーツフットの時でも、ズボンを脱いでからスパッツの上に穿いていたのだが、好間川でのガイド氏の準備の早さに衝撃を受けたので、試しに今回はズボンの上からウェーダーを穿いてみることにした。
買った当時はスパッツにあわせたサイズだったものが、ズボンの上から穿いても全く問題ない。
「おぉぉぉ…」
池のほとりで、ひとり感動にうち震え、脳内にBGMが流れる。
「体型変わったな」(←やかましい)
…まぁ実際のところ、まだまだメタボってることに変わりはないんですが。
とかなんとかやりつつも、ちゃちゃっと準備して進水。
水がきれいなのはいいんだけど、ちょっと冷たく感じる。
むしろ例年より水が澄んでいるような…。
いつもならギルが群れているオーバーハングの下に、例のマジックで塗っただけのギルポッパーをキャストするも、全く反応なし。
「…ありゃ?」
水中岬、アシの絡んだシャロー、毛虫のぶら下がったクヌギの木の下…。
ギルポッパーをマドラーに変えたりしながら、例年ならすぐギルの反応のあるところに打ち返しながら池を進む。
しかし水面に浮かんだフライは静かなまま。
もしやレンジの問題かと、BHマラブーやストリーマーなんぞを沈めてみたけれど、やはり追ってくる魚影はなし。
最奥のシャローでも状況は変わらず。
今年は育ちが悪いとはいえ、水草自体は減っているようには見えない。
朝のうちに誰かに叩かれていたとしても、ギルの反応すらないのはわからん。
例年ならフィンに纏わりついてくるほどいたギルは、一体どこへ行ってしまったのか…。
首をひねりつつ、そろそろ池を一周するあたりで、ようやく反応が。
![]() |
| フィンの見え具合で透明度はわかるかと |
「…もしやお前、堰堤から見えてた奴とちゃうやろな?」
実際あれ以外に魚の姿を見ていない。
カシ○ギ式に尻尾から放すと、真上にジャンプしてから帰っていった。
活性自体は低くなさそうな…。
昼前になり水温も多少上がり、日陰のコントラストも強くなってきたので、もう半周だけ攻めてみたが、やはり反応はなかった。
どうにも釈然としなかったが、見切りをつけて移動することに。
次は以前下見だけして攻めたことのない池へ。
ところが覗いてみるとまさかの大減水、しかも水の減り方が急なのか、岸には1mほどの幅でまだ乾いていない泥が。
ここは下流に田畑もないし、堰堤なんて大昔の石積みだけでオーバーフローすらない。
もしやこの前の震度6強で底が抜けたのか?
未練がましく岸辺を奥へ進んでいくと、まだ新しいイノシシの足跡を見つけたので、早々に立ち去ることに。
イノシシは渓流のクマなんかよりよっぽどリアルな危険生物なので。
ガキの頃にたまたま山中で遭遇したことはあるけど、茂みから鼻息が聞こえた瞬間は生きた心地がしなかったもんなぁ。
「次どこ行こかなぁ」
Nexus7を立ち上げて、予めマークをしていたマイマップを見ようとすると、圏外の表示。
そういえば、このあたりは牧場が点在しているくらいで、人家はほとんどない…あかんやん。
あてもなくしばらく県道を道なりに走っていると、携帯の基地局が見えたので、近くの路肩へ車を止めて再びNexus7を起動。
普段から何かとgoogle mapにはお世話になっているが、モバイル版マイマップだと100件目以降のマークが表示されないのは何とかならんもんか。
現在地周辺にマークがついているのは、かつて淡路で初めてバスを釣ったダムだけだった。
すっかり昼も過ぎているので、おそらくここがラストになる。
堰堤下のアシ際を覗き込むと、ここは季節の進みが遅いのか、ペアリングした大型の姿が。
彼らの邪魔をしないよう、少し離れたところからエントリー。
堰堤を離れた直後、カップルと思しき二人組が堰堤に陣取り、同じ場所を延々と攻めていた。
こちらのペアリングも邪魔しないよう、両者に遠慮しまくってダムのど真ん中を進む。
たまにこちらと目線が合うのが気になり、エエカッコしたくてキャストに無駄な力が入って、当然の如くキャストに失敗…とても気まずい。
自然と「絶対キャストに失敗しない距離」を打ち返している自分がちょっとイヤ。
しばらくは先ほど同様に反応がなかったが、最初のワンドを過ぎたあたりから徐々に反応が出始める。
さすがに天気が良かった日の午後とあって、既にきっちり叩かれた後らしく、小ギルがチュパチュパする程度だが、それでも反応があるだけマシだ。
さらに奥のアシ原、はじめて淡路でバスを釣ったポイントを目指してフィンを蹴る。
途中にあったアシの岬にディアヘアポッパーを打ち込むと、明確な反応が。
![]() |
| おチビだけど美形 |
いよいよ雨雲が近づいてきたんだろう。
フローターは風に弱いので、あまりチンタラしていると戻れなくなるかもしれない。
とは言いつつ、目の前にはアシ原と、さらにインレットへ続くシャローが広がっているわけで、途中にあるブラッシュパイルまでと決めた。
そして目の前のアシへキャストを繰り返すも、残念ながら無反応。
まぁこんな露骨に美味しそうな場所、叩かれてないほうがおかしいわなぁ…。
さらに奥へ進もうとしたら、水面をヘビが泳いでいる。
しばらく見ていると、器用に水面で立ち上がり、垂れ下がった枝に巻きついて上がっていった。
ああやって上がるんやなぁ、などと感心していたら、さらに風が強くなって、周囲の山全体が白く波打っている。
さすがにヤバいかな?と思い始めたころ、間の悪いことにギルが溜まっている場所を見つけた。
ついつい風のことを忘れ、ギルを何匹か釣っているうち、何かにドンと当たった衝撃が。
何じゃ!?と思った瞬間、右足も何かに引っかかる。
先ほど目印にしたブラッシュパイルまで流されていたらしい。
たまたま幹の部分に当たったが、よく見ると枝の先は結構鋭かった。
「もしこれがチューブに刺さっていたら…」
分厚いPVCはそう簡単に穴なんて開かないし、万一に備えて救命胴衣もつけているが、それでも背筋が凍った。
時計を見ると、もうすぐ16時。
これは切り上げのサインだろうと、ラインを巻き取って戻ることにした。
本来なら反対側の岸も打ちながら戻るつもりだったが、思い切り風が当たっていたので諦めた。
やがて白波まで立ち始め、いよいよヤバい感じに。
なんとか風裏や風の止み間を見計らって進む。
カシ○ギ氏は「フロートチューブはダラダラ漕げ」と言ったけれど、この状況ではちょっと無理。
堰堤沿いは風裏なので、先ほどの二人組は強風の影響なんてほとんど受けず、相変わらず同じ場所を攻めながら、やはりこちらをチラチラ見ている。
「いよいよになったら、あの二人組に助けを求めなあかんのか…それは何かイヤやなあ」
そんなしょーもない意地だけで、なんとか堰堤にたどり着いた。
そそくさとフローターをたたみ、ウェーダーを脱いだら、間の悪いことに今日に限って浸水…ズボンがえらいことに。
ろくにメンテナンスもせず、適当に丸めて放置していたせいかとも思ったが、もしかしたら先ほど枝に引っかかったときに、どこかに穴が開いたのかもしれない。
それでなくても単独釣行、頼れるものは我が身だけなのだから、もう少し注意深くなってもいいかなぁ、と反省しながら帰路に着いた。


