2014年5月4日日曜日

GW釣行(その1)

 去年のメッキ釣りの時に思いついたように、高知や徳島の渓を釣るつもりでギリギリまで段取りを組んでいたら、狙いすましたように集中豪雨が四国を直撃。

 いくら「アメゴ」でも、さすがにこりゃ増水と濁りで厳しかろうということで、とりあえず淡路の池で浮かぶかとなったものの、豪雨の影響を受けたのは淡路も同じ。

 そんな状況のなか、色々あって連休前半の平日を釣行に当てざるを得なくなった。

 まあ、この時点で既に厳しいことは目に見えていたけれど…。

 それでもニューロッドの入魂もしないといけないし、と、テンションを上げるべく、いくつかフライを巻いてみる。

見よう見まねで巻いたフォームダイバーっぽい何か。
ヘッド部分が予定より小さくなってしまったので、実際にはあまりダイブしない。
チェルノブイリアント用のフォームの流用なので、このカラーリング。
某球団のイメージカラーなのもあって、巻いていると何故か腹が立ってくるという弊害が発生。
他にもハイビズのギルをつけ忘れた某ミノーもどきや、アレンループをつけ忘れたギルポッパーとか。

 以前、地図からでは近付く道路がわからなかった池へのルートを、他の調べ物をしている際にたまたま発見したので、じゃあ一発目はそこへ行くか、と。

 釣り禁や水抜きの状況が気になるところだったけど、とりあえずネット上の情報をかき集めてみたところ、大丈夫そうなことが確認できた。

 ただ、複数のブログに記述があるということは…まぁそういうことなんだけど、それでもギルくらいは相手してくれるやろ、という甘い考えだった。


 高速を降りて県道を走り、やがて車一台がやっと進めるような、細くて急なコンクリ舗装の山道を登っていく。

 両側の笹薮は、元々は見事な棚田だったであろう耕作放棄地で、一部には既に木が生えていて、周囲の山と同化していた。

 途中には住人を失って崩壊し、今まさに笹薮に飲まれつつある家屋の残骸。

 やがて小山の頂上の切通しを抜けると視界が開け、その先に目指す池が。


 池のすぐ脇には家が何軒かあって、桜並木の小さな広場とベンチ、そして鉄製のごみ箱。

 道が狭いので邪魔にならない場所に車を止め、フローターの準備を整えて堰堤から進水。 

 最初のワンドを目指して足ヒレを動かしていると、先ほどの切通しの道から軽トラが出てきて、堰堤上の道を走っていく。

 運転する爺様と目が合ったので、帽子で軽く会釈すると、「おぅ」という感じで手を振り返してきた。

 大抵こういうときは怪訝な表情で睨まれるだけなのに、この反応は珍しいなぁと。

 やがて軽トラは池のそばの家に入っていった。

 なるほど、あの広場やごみ箱、ベンチを作ったのはあの爺様か。


 シャローから順に打っていくものの、雨で水温が下がっているせいか、連休前半で既にしっかり攻められているのか、まったく反応なし。

 昨日までの大雨で満水状態なのもあり、途中のオーバーハングも打ち込む隙間がない。

 また前日の雨の影響か、たまに南よりの突風が吹くことがあり、ポジショニングもやや難しい。

 ラバージグやノーシンカーワームなら、スキッピングで強引に攻められるのかも知れないが…。

満開の藤の花。落下する虫を待つ魚がいないか探ったが不発。
やがて池をほぼ半周し、堰堤のほうへ向き直ると、堰堤の上の細い道に、黒いステーションワゴンが止まった。

 やがて中からスピニングを携えた二人の釣り人が出てきたのだが、彼らは他に除けようのない堰堤の上の細い道に、平然と車を置いたまま釣りを開始。

 まぁ、自分が噛み付いたところで、彼らの素行や思考法がどうなるもんでもないしなぁ…いずれこの池もああいう連中が潰しちゃうんだろうなぁ…と、若干げんなりしながら釣りを続行。

 しかし、打てども打てども反応はなし。

 結局堰堤そばまで戻って来ると、ステーションワゴンの二人組は下段にある別の小さな池へ歩いていった。

 どうせあとで攻めてみようと思っていたので、戻ってきたら状況を聞いてみようか。

 そうこうしているうち、水温が上がってきたのか、岸のブッシュ際で反応が出始めた…ギルの。


 「うわちっちゃ…まぁ『ボ』は逃れたか」

 ニューロッドは若干硬めなのもあって殆ど曲がらず、実にしょぼい入魂である。


 再上陸して道具を片付けていると、先ほどの爺様が草刈をしていたので、挨拶がてら声を掛けてみた。

 聞くとやはりこの小さな広場は爺様の手によるもので、田んぼを潰して作ったのだとか。

 桜並木も自分で植えたらしく、綺麗なので地元ケーブル局が取材に来たこともあるらしい。

 昔から釣り人は県内外を問わずひっきりなしに来るそうで、とにかく彼らが捨てるゴミがひどいのでゴミ箱を置いてみたが、きちんとゴミを入れる人は少ないそうだ。

 「俺が謝ってもしゃーないけど、すんませんねぇ…」

 「いや、マナーの悪いのはちょっとだけで、あんたみたいな礼儀正しい人のほうが多いんやで」

 ここは便の悪い寂しいとこやけど、空気だけはええからな、懲りんとまたおいでと言われた。


 爺様と話し込んでいるうち、黒いステーションワゴンは既に走り去っていた。

 後で下段の池にも行ってみたが、魚はいたものの柵が作られ、釣り禁止になっていた。

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